タイヤの空気圧を点検するべき理由

 

今日は空気圧の点検に関して、書いていこうと思います。

皆さんは車の空気圧点検を、バッチリ出来ていると言いきれる人はいますか??タイヤの空気圧は「月に一回」しなければいけません。なぜ点検をしなければならないのか。それは放置しているだけで、空気は抜けて行くからです。

平均的に1カ月で10〜20kPa程度低下すると言われています。また毎日乗らずに、サンデードライバーが所有する車ほど、抜けるエアの量は増加します。車重でタイヤを押し続けることから抜けやすくなります。

 

では空気圧が低下したままで、走ることでのデメリットはなんでしょうか?大きく3つ挙げられます。

 

1・燃費の悪化

少し前のCMで織田裕二が出演した、ヨコハマタイヤのCMがありました。二台のクルマの模型を坂に見立てた台から、転がすと抵抗が少ない方が進むと言うものでした。一般的に転がり抵抗と言うのですが、この抵抗と空気圧は大きく関係しています。空気圧が低い自転車を漕ぐとしんどいですが、空気を注入して再度漕ぐと楽になります。これが抵抗の正体です。クルマはエンジンで進むので、そこまでドライバーは感じません。ですがクルマは悲鳴をあげています。

 

2・タイヤの早期摩耗

空気圧が低下した状態での走行は、早期摩耗に繋がります。適正空気圧が入っているタイヤは、偏りなくトレッド面(路面と接地する面)が減っていきます。これを通常使用とし、タイヤメーカーはタイヤを設計しています。もしも空気圧が低い状態になると、Wのようにタイヤの中心が内側に凹みます。つまり両肩に異常な力がかかり、「両片減り」と呼ばれる偏摩耗に発展します。いきすぎると、ワイヤーが露出しタイヤの寿命を迎えてしまいます。

 

3・スタンディングウェーブ現象

教習所で免許を取るときに習ったと思いますが、マジでこの現象が発生します。タイヤは「たわみ」「復元」の連続で、路面からの衝撃を吸収しながら走行しています。この「たわみ」から戻れないまま、「たわみ」の箇所に一週することでバランスが崩れます。これが原因となり、バースト(破裂)を引き起こします。

ですがバイアスタイヤからラジアルタイヤに、近年は移行しています。ラジアルタイヤは剛性があるため、バーストを起こしにくいと言われています。だからと言って、空気圧点検を怠っていいわけではありませんのでご注意を・・・

 

 

以上が空気圧点検をするべき理由です。

では「どんな場所で空気圧点検をやってくれるの?」って声が聞こえてきそうなので、点検をしてくれる場所も書いておきます。

 

1・SS(ガソリンスタンド)

フルサービスのスタンドは「空気圧チェックしておいて」の一言でやってくれます。

セルフ式のスタンドでも、店員がレーンに1人はいるので「空気圧チェックしておいて」と伝えるとやってくれます。ちなみにセルフ式では、デジタルモニター付きのエア充填機もあったりするので、店員との会話が苦手な方にもおすすめです。

 

2・CD(カーディーラー

新車を購入したディーラーに持って行くと、「あ、はい」てな感じで点検してくれます。ですが、一緒にあれこれ点検しませんかと言われると、お金を取られるので要注意です。でも1,500円程度なので、ついでに見てもらうのもいいかもしれませんね。

 

3・CS(カーショップ)

オート◯ックスやイエロ◯ハットに持って行くと、銀色の丸タンクが入り口に設置されています。いわゆるご自由にどうぞって感じです。

他の人の目を気にせずにできる点で、最も一般的かつお手軽ですね。

 

ですがこの記事ではあえて、エアゲージを購入してセルフチェックする方法をオススメします。これができると、タイヤに状態をベストに保つことが出来ます。

 

ホイールから出ている黒いバルブキャップを外し、このゲージを突っ込むだけでエアチェックができます。適正空気圧は運転席のドアを開けたボディー側に、シールが貼ってあるので指定空気圧以上になるように調整をしてあげましょう。ちなみにコンプレッサーがないと、エア充填は出来ませんのでご注意を。キャップの締め忘れは、バルブの劣化を進めるので必ず締めましょう。